教授メッセージ
専修医教育
新専門医制度が目指す、総合内科的視点を持ったSubspecialisとして、病棟業務の中心となり、入院患者の急性期から慢性期までの診療・治療の立案に主体的に参加します。
病棟医長、病棟チーフ(卒後10-20年目)らの指導に加えて、循環器内科レジデント(卒後5-9年目)がサポートをします。
基本的な循環器手技として、カテーテル検査・心エコーの研修を行い、それ以外に個人の希望に応じて様々な専門医療を経験してもらえる体制を整えています。
専修医教育の特徴
虚血、不整脈、心不全、弁膜症、心筋症に加えて、肺高血圧や先天性心疾患など、多岐に渡って多くの症例を受持医として経験することで、様々な領域において世界に通用する循環器疾患診療を学べる環境にあります。
心臓カテーテル治療においては、多施設で治療困難とされた冠動脈疾患治療の治療に加え、TAVI、心房中隔欠損症などの先天性心疾患、閉塞性肥大型心筋症、肺高血圧に対する治療も積極的に行われており、いずれも症例数及び質ともに国内トップレベルの研修が可能です。
臨床電気生理検査(アブレーション)においては、心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍など幅広い不整脈の治療とともに、心臓植込み型デバイス、リード抜去手術などを行っています。
専修医修了コンピテンシー
循環器内科には様々なSubspecialityがあります。大学病院だからこそ、一般循環器内科のスキルに、これらを付加価値として学習できるような研修を行っています。
病棟カンファレンスでは、病棟医長や各グループのスタッフを交えて、最新のエビデンスに基づいた指導を受けながら治療方針を確認します。刻一刻と変化する病態に対応するため、病棟医長や検査部門のスタッフを交えての意見交換を定期的に行い、最新のエビデンスに基づいた指導を受けながら治療方針を決定していきます。
症例検討カンファレンスでは、教育的な症例について文献的考察を行うことに加えて、専門スタッフによる臨床的な議論を行い、教科書的な内容にとどまらず、トピックについても勉強しています。
教授回診では、簡潔で正確なプレゼンテーション能力の構築とともに、ベットサイドでの指導があります。
心臓外科合同カンファレンスでは、手術を考慮する症例に関して術前検査を検討し、手術適応・方法に関してディスカッションを行っています。
病棟クルズスとして、循環器レジデントを対象として、第一線で活躍する専門スタッフによるレクチャーがあります。
心臓カテーテル検査室や心機能検査などの基本的な循環器診療検査の研修以外にも、さらに専門性の高い手技の学習に、希望に応じて参加することが可能です。
研修医・専修医のためのミニレクチャーが臨床の第一線で活躍する専門スタッフにより実施され、教科書的な内容にとどまらず、循環器領域のトピックに触れることができます。
研究カンファレンスでは、臨床論文の抄読会や、研究内容の進捗報告を医局員全体で共有しており、最先端のサイエンスを体験することができます。