2021年6月15日 平田賢郎先生がWJOG(West Japan Oncology Group: 西日本がん研究機構)「有吉・福岡賞」を受賞しました。

 このたび腫瘍センター所属の平田賢郎先生が認定特定非営利法人WJOG(West Japan Oncology Group: 西日本がん研究機構)より「有吉・福岡賞(個人賞)」を受賞しました。WJOGはがん患者を対象とした臨床試験を通してよりよい癌診療の実現を目指す医師・研究者が主体となったNPO組織であり本邦で最大かつ実績のある臨床試験グループの一つです。「有吉・福岡賞」はWJOGの活動に多大な貢献をした医師に授与される賞であり、WJOGの前身であるWJTOGの初回理事長・二代目理事長の名前を冠した大変に名誉ある賞です。

 今回の受賞は胃癌腹膜播種を対象とした大規模臨床試験である特定臨床研究P-SELECT(WJOG10617G)試験の立案、計画と症例登録の完遂やその他の活動が評価されての受賞となりました。P-SELECT試験はWJOGにおいても特定臨床研究として実施した記念すべき臨床試験です。タイムリーな試験立案に加えてスピーディーな事務作業とパッションで順調に臨床試験を遂行し結果が非常に待たれております。平田賢郎先生はWJOGの若手会の副代表やバスケット試験の立案を目指した臓器横断的ワーキンググループの立ち上げ委員としても精力的に活動しており一層今後の活躍が期待されます。これらの臨床研究の成果を現実に病魔と闘っている癌患者さんへのフィードバックを心より願っております。

(文責 腫瘍センター 副センター長:浜本康夫)