医局長より

慶應義塾大学病院消化器内科のホームページにようこそ。
我々の医局は初代三辺教授、第2代土屋教授、第3代石井教授、第4代日比教授、第5代金井教授に受け継がれる伝統ある教室です。私学を代表する医学部として、常に患者さんの視点に立ち全力で診療治療に取り組む信念を持ち、伝統を重んじながらも常に時代のニーズに応えるべく新しい風を取り入れようと考えております。

臨床グループは、上部消化管下部消化管消化器腫瘍肝臓胆膵消化器内視鏡と6つの班に分かれ外来・病棟業務、臨床研究に取り組んでいます。いずれの診療チームにも経験豊富な専門医が多数そろっており、症例も多岐にわたります。病棟業務は専門スタッフ、卒後5-7年目消化器内科医師、後期および初期研修医、医学生で屋根瓦のチームをつくり患者さんの診療にあたっています。また、後方には、慶應が誇るそれぞれの分野のスキルを十分にトレーニングの継続ができる基幹関連教育病院を多数有しています。
研究グループは臓器別ではなく、大きく再生、免疫、腫瘍、機能(ユニット)にわかれ、臨床グループと研究グループが横断的に意見交換できる環境にあります。このことによって、よりスケールの大きなテーマにチャレンジしていきたいと考えております。研究内容も多岐にわたり、臨床に応用還元できるBench to Bedside researchを信念に日夜研究に励み、超一級の業績をあげています。
グループ(班、ユニット)間に垣根はなく、全員でとことん考える、互いの意見をぶつけあう、困ったときは学年、年齢に関係なく誰にでも相談できる、といった熱いながらも温かいアットホームな環境・雰囲気を大切にしています。
実際、消化器内科には学閥は存在せず、慶應大学以外のスタッフも多数在籍し、全国から消化器内科を楽しもうという雰囲気が醸成されています。患者さんに対する温かい心と強い信念をもったものが当たり前のように評価される教室だと自負しています。女性医師も数多く活躍しており、出産後の産休、育休制度もしっかり有しています。

入局後のキャリアパス

通常卒後5年目から消化器内科医としてスタートし、卒後8年目まで大学病院内で勤務します。
入局時、入局後途中から大学院に入学することも可能です。

卒後5年目

主に病棟業務(一般病棟、ICUなど)を行います。
基本的な検査手技(上部・下部内視鏡)、腹部超音波、透視、肝生検等)を習得します。

卒後6-7年目

専門グループに配属され、病棟業務に加えて専門性の高い検査・治療手技(ERCP、消化管出血に対する内視鏡的止血術、消化管早期癌に対するEMR/ESD、胆道ドレナージ、肝細胞癌に対するRFA等)を習得します。
基礎研究・臨床研究を開始します。

卒後8年目

グループの若手スタッフとして検査・治療手技のさらなる習得と若手医師の指導を行います。
研究成果をまとめて、学位の準備を行います。

卒後9年目以降

慶應病院、関連病院のスタッフとしてさらに専門教育を受けます。 国内・海外留学により基礎・臨床研究を発展させます。

関連病院

現在関東を中心に30施設以上の教育関連病院の先生方と密に連携をとりながら臨床・教育・研究を行っています。大学と積極的な臨床研究の共有、人的交流をはかりながら、幅広い知識を有した専門スタッフの指導のもと、充実した研修が可能となっています。関連病院一覧はこちら

多様な次世代医師の育成を目指します

  • ESD、ERCP、RFAなどの消化器手技を極めたい
  • どんな疾患にも対応できるジェネラリストになりたい
  • 大学病院でしか診ることがない難治疾患を自分の手で治したい
  • CNS(Cell, Science, Nature誌)に掲載できるような一流研究者になりたい
  • 将来は開業医として地域医療に貢献したい
  • 将来は海外留学をしたい

など若手の先生の多様な考え方・将来志向に対応できるよう充実した研修カリキュラムを提供し、次世代医師の育成に力を注いでいます。

私たち医師を取り巻く環境は決して生やさしいものではありません。当教室での研修においても日常の業務の中で壁に当たることもあると思います。教室員全員で喜び、悲しみ、そしてその先にある充実感を共有し、技術面のみならず精神面においても共に成長できる魅力ある教室でありたいと考えています。
少しでも当教室に興味を持っていただいた方は、下記まで連絡をお待ちしています。

医局長 中本伸宏(助教 平成10年卒)

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